女性が働くということを考えてみた

先日WFCで行われた講座の講師の先生の話。講座の前日にめったに熱を出さない息子さんが高熱をだし、講座当日も熱は下がらず39℃。講師に代わりはいないし、参加者もいる。当日に実家に頼ろうかと考え、前日に連絡もとっていたが、最近、実家の母親が病院から退院したばかりということもあり、ご主人が頼むことを反対する。結局、ご主人が仕事を休んでみてくれることになったのだが、家を出るまでに散々ケンカして、とても暗い気持ちで来たそう。

仕事をすることには賛成だけど、子どもが急に病気になったりなどのいざという時は、母親にしっかり見て欲しいというのがご主人の本音のようです。それを考えると責任を持って仕事をするということに不安がよぎり、心が揺れるとのこと。

この間、登録に来てくださった専門職の女性の話。専門職を活かしてバリバリと仕事をしたいが、会社経営のご主人は、自分がいない間は好きなことをやってもいいが、いる時は、妻であり母であることを求めるそう。そのことについて不満は感じるけど従っているとのこと。

今、サイボウズのこの動画がとても話題になっていますね。

動画では、「大丈夫。大丈夫」「寄り添いたい」で終わっているけど、動画だけみたら解決策が見えないなぁって思いました。

ちょうど、夫とおととい「103万円の扶養控除内で働こうとする女性についてどう思うか?」という話をしてたんです。夫は典型的な中小企業の管理職。社内でたくさんのパートの女性と仕事をしています。年間103万円ということは、時給800円・1日8時間労働で計算したら週3日ぐらいの勤務になるということ。「週3日しか来てくれないのなら、責任ある仕事なんて任せられないよね。今の仕事の状況を考えると3日しか来てくれない人は雇いづらい」とのこと。これって中小企業の幹部の方の本音だと思います。

国では、「主婦インターン」という施策があって、来年度も引き続き行われるそうですが、受け入れ先企業の方の「ママは最初、「バタバタしている中でお仕事が出来るのが嬉しい」というモード。ところが、ブランクもあり、ビジネスモードに完全に切り替わっていないため、遠慮がちだったり、危機意識が希薄だったりして、その都度、指摘しては指導しています。
そんなママ達に対して、会社側は、タイミングを見定めて責任を伴う仕事を少しずつ任せていきたいと思っています。いつまでも腰かけパートでいてほしくありません。
しかし、最初から100を求めずに、20、40、60・・・という風に少しずつステップアップするよう仕事を調整して行かなくてはなりません。そういう意味では、このインターンシップ事業は時間のかかる事業で、すぐに新戦力になるわけではありません。子どもや家族との兼ね合いと本人の自主的な意欲を待ち、会社も我慢していくことが求められます。」
との言葉。女性の会社役員の方のお声です。理解があって、成長を待ってくれる企業ならいいけど、たいがいの中小企業は即戦力がほしいのではないでしょうか。

中小企業新戦力発掘プロジェクト→http://shinsenryoku.jp/

私は、一旦家庭に入った女性が働くには、3つのことを同時にステップアップさせていかなければいけないと思っています。

  • 自分自身の心のステップアップ
  • 家族の気持ちや環境のステップアップ
  • 仕事のスキル的なことのステップアップ

心のステップアップということで、最近感じた出来事がありました。WFCは、すでに個人でお仕事をされている方、これからしたいと思っている方が多くお集まっていますが、先日、確定申告についての講座をした時に扶養控除に関心があつまりました。個人事業で扶養控除内で働こうと思ったら、38万円+経費分。月3万円ちょっと。そのお仕事の資格をとるまでにどれだけ投資したのでしょうか?そのお仕事をするまでにどれだけ時間を使って勉強したのでしょうか?家族に不満を言われたことはなかったですか?いろいろなことを乗り越えてここまで来たのではないでしょうか?堂々と胸をはってプロのお仕事として正規のお金をもらってやるのであれば、しっかり売り上げを上げていくことを目指すべきだと思うのです。扶養されているから、無理して働かなくてもいいという気持ちになっていないでしょうか?それが主婦感覚でどんどん安い金額で仕事を請負うことに繋がっていないでしょうか?結局、その仕事でちゃんと収入を得たいと思っている人の足を引っ張っていることもあるんです。

今、奈良県内でもたくさんの創業スクール、起業支援が行われています。私は、起業支援、創業支援の中で大事なのが、まずは、女性のマインドをあげていくことだと思います。と、同時に企業の方の「女性は◯◯だからできない」という思い込みをなくしていく必要もあります。どんな時も柔軟に仕事ができる環境を整えていくことも必要だと感じています。

動画をこしらえたサイボウズ社長のインタビューです。「多様な働き方を認めなければ少子化の進行と経済の縮小は止まらない」↓
http://cybozu.co.jp/tempo/miraisouken/theme04/01.html

今回、女性のマインドをあげて、企業の方の意識を変えて、仕事環境も変えていくビジネスプランを「ビジコンなら2015」に提出しました。結果がどうなるかわかりませんが、気づいた人が実行していくことが大事なんだと思います。