毎月第4月曜日午前中に開催している「わいわい茶話会」。本日はサポートツールを持ち寄って情報交換会を行いました。
生駒市には、「たけまるノート」といって、子供の生活に関するあるゆることを支援者や教育の担当者に伝えるためのノートがあります。このノートを一冊持っているだけで、同じことをなんども説明しなくても伝えられるように工夫されています。毎年、1月から2月ごろたけまるノートを記入してくださいという通知が市から届きます。本気で子ども、親、支援者、地域を繋いでいきたいと思える取り組みですね。
生駒市のたけまるノートの特徴は、支援者側(学校の先生や福祉施設の教員など)も記入するところがあるところです。また、製作の視点が「社会に出る」ことを意識していて、高校生までの成長を記録することができます。就労支援の現場でも役立ちそうです。
生駒市のようなサポートツールは各市町村であるようです。こちらは、奈良市のもの。
紙のサイズが少し小さいので、もう少し大きければ書きやすいのにとの意見がでました。
こちらは、生駒市のたけまるノートに添付されている資料です。どこにどんな相談ができるのか、また子供の年齢によってどんな支援が必要になってくるのかが、一覧表で表示されているのが、わかりやすいと参加者に好評でした。
気持ちをうまく伝えられない子ども達には、気持ちを伝えられやすくするカードが有効です。こちらは、夜の行動を視覚的に理解させるためのサポートカードです。すべて100均で購入できるもので製作されています。行動が終わったらそのカードを外していくというふうに工夫をしているそうです。
つい「急いで」とか「早く」とか言ってしまいがちな朝にカードを見ながらガミガミ言わない工夫も。なかなか自立して行動してもらうには、時間と根気がいるとのこと。
こちらは、学校のランドセルに入れている放課後の行き先を書いた紙。これを入れることで、担任の先生、子ども、学童の先生が子どもの放課後のスケジュールを把握できます。お母さんは、今日はこれ、今日はこれと入れ替えるだけで良い工夫がされています。
いろいろなカードがあっても使いこなせなければ意味がありません。ある支援員の方おすすめの究極の2枚がこちら。気持ちのカードを使っているのは小学3年生の女の子。いつも相手の話をニコニコ「うんうん」と聞いているように見えますが実際は聴覚からの情報は処理しきれず、ほとんど理解していません。でも話の途中で「???」を伝えることも難しい。
《まって!》カードには「もう一度説明して!」「もっと、ゆっくり話して」「分かりやすく教えてほしい」などの意味も含まれているようです。
授業中は大きめサイズを机の上に置いて、普段はポケットサイズを持ち歩いています。学校の現場では、先生も生徒も使うタイミングや使うことに慣れる必要があります。
わいわい茶話会は、障がいのあるお子さんをお持ちのママ達がいろいろな想いを吐き出せ、情報交換でき、元気になるためのサークルです。子どもの障がいの程度は問いません。一人で抱え込まずに気軽に来て欲しいなと思っています。
わいわい茶話会
毎週第4月曜日 10:00-12:00 参加費:500円
場所:Women’s Future Center